jpn-formal


ゆかた おび しんがら。

偶然にもそれまで降っていた雨もやんで、どちらかと言うと気持ちが良く、「着物」に快適な天候になったような気にさえさせる日曜の夜。以前知り合った呉服屋「若旦那」からの手紙をもらい上野広小路の展示会を見学させてもらった。

一年365日中、350日を着物で過ごす女将(母)そして四代目(若旦那)が、明治四十年に現在の茨城県古河市において、地元出身の曾祖父「青木周蔵」氏と東京日本橋小伝馬町出身の「青木せゐ」氏が創業し、以来約100年を数える呉服専門店を守っている。

いわゆる一般的に「堅そうな….」着物のイメージはその「若旦那」と話をすれば一気に吹っ飛ぶ。そんな話に吸い込まれた自分は「初」の着物に挑戦。いきなり着物はまだまだ「恥ずかしい?」部分もあるため、時期的にも最高な「ゆかた」から入門する事にした。

気づいてみれば日本人として「正式/formal」と呼ばれる着物はなかなか馴染みが無かった。世界中には日本と言えば「着物」がすっかり定着しているにも関わらず………だ。

僕がこういう気になったのも、昼間の町を着物を着て普通に歩く「若旦那」の姿を見たからだろう。まるでジーンズにジャケットを羽織る感じで着物を堂々と着こなしていた。

「カッコいいじゃん!」

単純にそう思った僕はこの人に作ってもらおう!と感じた。そしてその会場で数ある中から「若旦那選定」で選んで頂いたのだ。身近なようで遠い存在だった着物。

この妙な喜びはなんなんだ?!

完成が楽しみなのです。夏まで待てない?!

山喜屋呉服店
茨城県古河市本町2-3-10
http://www.yamakiya-kimono.com/