surface
透過率…◯%。
この素材、厚さ、透過率、質感共に同じ数値ではあるけれど固さが違う。
昔の様に厚いから固いのではなく、配合によりその硬質を変化させている。
もちろん、透過率も同レベル。
こういった素材は実際のプロダクトになった時にユーザーの手にわたり、触ったその瞬間で
好き嫌いを判断されてしまう。「瞬間」とは、ちょっと言い過ぎかもしれないけれど
その時の判断は、これまでの経験値から指先を通じて脳が判断する事になる。
現在、試作中のプロジェクトでは、ターゲット層が明確に見えている。
そんな中、いつもなら1番固い素材(といっても0.3mmの塩ビ)を選ぶ所ではあるが・・・
「ちょっと、待てよ・・・」
おおいに触りまくって、結果一段下げる事に。
それには、サンプルが届くまでに想像していた自分なりの選択の仕方が、
ある意味違った方法で選択する事になったからだ。
それは、違った厚さからの選択ではなく、同じ厚さからの固さの選択になった。
この素材には別の素材が組み合わされ、その間で機能するようになる。
一瞬の触り(擦り)心地が、そのプロダクトの個性に変わってしまうのだから
どうしても、デリケートな扱いになる。
感触は人を覚醒させる。