in late summer


書藝&灯り

開明墨汁と言う名を聞いて何かを思い出す人も多いだろう。

そう!小学校の時なんかに習字の授業で必ずと言っていいほど使われてる黄色いキャップの墨汁。その開明さんの書藝アーティストでもある田中葉奈さん、楽天イーグルスホームグラウンドのバックスクリーンに映される「ホームラン」の文字なども手がける若手アーティスト。その田中氏とLEDメーカー/aled’sのコラボレートで実現した「~アート書道に挑戦~」という素材展に参加した。

日曜の銀座は月末に終わりを迎えるお台場の「ガンダム」のせいなのか?ガラガラの状態。雨も降っていた事もあり、さらにメインストリート以外では人が歩いていない状態。こんな銀座もなかなか見れないかもしれない。

それでも、会場に入れば続々と参加者が集まり、「あっ!」っと言う間に満席!目の前に置かれた書道の道具に多少の緊張感とワクワク感を交えながら時間を待った。

墨の色は3色が用意され、「黒、赤、白(少し金が混ざっていた)」。またそれぞれの色でも描く素材によって墨汁の成分も違うようだ。墨汁は顕微鏡で見ると成分が生きていて理科の実験で見る様に「動いている!ミジンコみたいに….」、そしてこれが動かなくなって来たらいわゆる「賞味期限」になるらしい…..知らなかった。

今回の素材は和紙、木、布の3種類。描きたい文字を決め講評まで練習!最初は皆、周りを確かめながら筆との距離を徐々に縮めてゆく。何十年振りかの作業に変な力が入る!そして妙に集中!なぜか気が引き締まってくる!書道というものは不思議で独特な雰囲気がある。字が性格を表すというのも分かる気がする。

筆を持った瞬間、書き順も忘れてしまうほど「???」な気分になる。

「なんだこれは?」

昔、嫌というほど練習したのに、この歳になってやってみると何とも新鮮な感覚。デザインとはまた違って、忘れていた何かを思い出させるような、そしてまた新しい何かを見つけたような感覚。目の前に光が見え始める。

終わってみれば結構な体力を消耗した様な、、、集中するってスゴい!

aLED’S x 素材展_partIII →web info

@TEPCO銀座館4F / 10:30~18:30(木曜休館)

9/13(日)まで


photo_by_iida-G9