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大倉貞義・真汝 陶芸二人展

毎年見させて頂いている個展がある。
その二人展ではいつも貞さん(貞義さん、上写真)が案内してくれる。
8年前くらい前からお世話になっていて、勝手に兄貴的に親しみを感じている
とても格好いい陶芸家だ。

今回も日本橋高島屋で行われていた展示会にお邪魔してみた。

工芸サロンで催されるこの展示はもちろん夫婦二人の作品を展示している。
昨年ぐらいから二人の作品がすごく特徴的になってきて、貞さんに
感想を話した事がある。
そして今年はさらに思いがけない(予想はしていなかったが、そのように
なってきて全く違和感がない!)方向性が見えてきてその感想をまた話してしまった。

これは夫婦間のコミュニケーションの一部なのか?
奥様の方が意識というか作風がすごく深いトラックに刻まれるかのように
太く強いイメージがある。もちろん繊細な作品であることは間違いない。

そして旦那様の貞さん、なんともロマンチックというか、柔らかい方向性が
見えて、ここ数年間の「何かの変化」が手に取るように分かる気がした。

年齢的なモノ?それとも?

ここにはもちろん夫婦(作家としての二人)間にある「温度」が絶妙に一致し
どこをどうしろという強制ではなく「自然のままに」そこに作品として
出来上がってきている様な優しさがお互いの作品を通じ感じる事が出来る。

作品を通じ、二人の「歩み寄り」や「無意識の中の存在感」までが
見えるような作品がとても好きです。

また、来年も楽しみにしたい!