AREA”kouwan”


アウトドアでの撮影はその日の天気と時刻によって仕上がりはさまざま。
今回の撮影は早朝5時スタート。
夏場の朝は早い。あっと言う間に日は昇り4時過ぎの海はSurferでいっぱいだ。
といっても、今日は海には入れない。(残念)目の前なのに….
でも、ここは内房、波はない。(ちょっと安心!)
多少の余裕を持ったスケジュールでカメラマンさんと現場打ち合わせ。
コンセプトとすり合わせるために時間を待つ。そして光を待つ。

自然は僕らではコントロール出来ない、朝から柔らかい光は漏れているけれど
なかなか太陽は上がってこない…..(頼むぜ、天気予報!)

とはいっても、公共の場では朝になれば人が動き出す。
限られた時間の中でのトライが繰り返される。

今日のカメラマンさん森嶋氏とはかれこれ3年ほどのお付き合いになる。
最初に撮ったのはカリフォルニアでのカタログ撮影だった。
いつもエキサイティングな現場になり、とても深みのある、素晴らしい絵を残す人だ。その絵をどう料理するか、デザイナーの器量が計られるところだ。

こうしてロケを続けていると日本には沢山の味のあるスポットが存在する。
もちろん、被写体やコンセプトにもよるけれど、その環境は無限にある。

僕が常に考えに持っていることは、日本で使うモノを撮る場合は、必ず日本で撮る。それを今まで想像した事のない日本の環境を覆すような世界観を演出すること。海外ロケや絵の中に英語などが入ってくるとなんとなく格好良く見える事がある。
建築物や空の色、広さも国内外では全然違ってくる。
カリフォルニアはとても空が広く遠い。オープンカーがよく似合う街だ。
でも日本で見ると空が近く見えたり…..そんな違いがある。

インテリアにしろ、クルマにしろ使用環境が日本ならば、その環境の良さを最大限に引き出したいと思う。
見方を変えるだけで、こんなにも表情を出せるんだという可能性を追っかけたいと思うし、日本にもこんな場所や素晴らしい時間があるという事も、表現していきたい。