Dance Marche
リハーサルを入れ、ゲネ、本番と3回違ったカタチで見させて頂いた
今回の池上直子氏のパフォーマンス「苺をつぶしながら」。
稽古場のリハを見たときに「これは!」とゲネを見ることを決意した。
今回のコラボの相棒はDBSの「Chair one」。
お馴染みのパイプで構成されたチェア。
コレを一体どう使うのか?!?!
デザインした側からの率直な疑問もあったのだが、
結果、見事に使いこなしていたと言うのが答えになる。
まずは会場となった六本木Super Deluxeの様子から見て頂きたい。
壁にはこれまでの公演のフライヤー撮影で様々な試みに
チャレンジしている長谷良樹氏の作品も展示。
そして今回の公演チケットは、前売り完売!という盛況ぶり。
しかも、リピーターだけでなく、新しいお客さんが多数を占めた。
その舞台を取り仕切る監督はNaomiさん、いつも池上氏の
舞台を担当しているSuperladyだ。
前回と大きく変わったコトと言えばソロになったと言うこと。
ギター(安部氏)やタンゴ(窪田氏)との絡みはもちろんだが、
今回は1人舞台。これだけでも、相当な緊張感が伝わってくる。
そして「赤」がスパイスとなった今回のキーカラー。
これには非常に女性的な思いが込められているのだ。
照明でお馴染みの舞台を主に活躍する前田氏、今回は映像を担当。
リアルタイムでその効果を発揮させるゴッドハンドの持ち主。
ご覧の通りの素晴らしい一体感。
エロスとプロダクトが1つになった瞬間でもあった。
これは、まさにチェアの発想の段階で思い描いていた「使われ方」に
非常に近く、また、その想像を超える部分もあり、自身、自分の作品の
違った光景を目のあたりにした瞬間でもある。
タンゴ調の曲がまた最高に合っていた事にも自分自身、喜びを感じた。
さまざまな「かけひき」のシーンで、その表情を色々と
変えていった「Chair one」。
異業種とのコラボでの影響は今後、またお互いを強く
刺激し合うこと間違いないと強く感じた公演だった。
また、次の作品への意欲が沸いてきた。
●●● 池上直子氏の最近の出演作品がこれ。
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