blue print

住宅リフォーム用に借りて来たオリジナルの青焼き。
今となってはあまり見る機会も減ってきている。

自分が大学に通っていた頃は手書き図面のクラスがあった。
そのクラスの名前は「テクニカル・ドローイング」。
聞いただけでワクワクする様なネーミングだった事を覚えている。
そして、そんなクラスに出れる事さえも誇りに思うくらいだった。

CADという言葉もある通り今はコンピューター 処理による巧妙な仕上がり。
すでに、コンピューターという言葉さえ古く感じる世の進化の勢いは止まらない。

時間の短縮と言う面では使うにこした事はない。見る側にとっても正確で間違いがない。
通常業務ではまず欠かせないツールとなっている事は間違いないのだから。

でも、なぜか手書きで描きたくなる時がある。
もちろん時間的に余裕がある時か、個人的な作品の時に限られる。
クライアントからも「手書きでお願いします!」という場合などナイに等しい。

それでもこの「青焼き」に見る雰囲気は独特でなんとも言えない存在感がある。
フランクロイドの図面など見ると鳥肌が立つほどだ。

青焼きになる前は基本的には鉛筆(シャープペン)で描いているが、それがどのように
青焼きで刷り上がってくるか待ち遠しかった。

フォントの選択も自由で、手書きかテンプレートを使うことになる。
図面が仕上がった時にどんなサインをどんな文字で入れようかと、
完成間近になると、またまたワクワクした。
やっぱり図面もカッコ良くないとね、見る側も楽しくないし。
これも重要なエンターテイメント!

今回のプロジェクトで久しぶりに手書きの図面を見たら、また楽しくなって来た。