Daily news from Yoshikazu Kasai.

north-east

posted: 5月 31st, 2010 | categories: design |


二代目、日之出若旦那。

いつも無理難題を親身になって聞いてくれる、二代目長沼氏。
今回もまた頭を悩ませてしまったらしい・・・

ちょっと特殊(と言っても実際は感じ良く粗く)なプリント表現を出したかったので
Budgetと相談しながら理想に近い状態まで持って行く準備が最終段階に入った。

そのMTGで見せてもらったアンティークな感のあるスケールルーペ。
このハンドルの形状や周囲のギザギザ、塗装の剥げ具合など、
このドッシリした存在感がいいんですね。

使う場面が減ってもイザと言うときには活躍してくれそうだ。


せっかくなので、都電荒川線を乗り継いでみた、久々に。
そして、オフィスに戻る途中の副都心線でいろいろ発見!
その各駅によってスツールの色が様々ある。

色や柄もキレイなんだけど、なんと言っても
このアクリル一枚の曲げ加工を公共施設で使うという強気の仕様。

骨組みが少ない分、カタチもシンプルで
キレイに壁からニョッキリ出ているわけです。
夜は光るのかな?もし、そうだったら見て見たい。

※ちなみに東新宿はピンクで、桜の様です。


そして、このガードの上に付いているオレンジのウィンカー
よく見ると日産だったりするんです。


comfortable

posted: 5月 30th, 2010 | categories: day life |


快適な一日。

こんなにスムースな土曜のTokyoはメズラシイ。
人の流れ、会話のキャッチボール、光の具合。
日頃の混雑から抜け出すどころか、かえってその中に居た方が居心地が良いくらいだ。
久しぶりにクルマでちょい遠出をし、終始イイ感じで空気が流れる。

こういう日がまたやってくることを楽しみにしたい。


trial

posted: 5月 29th, 2010 | categories: design |


Next Renovation Project.

Next Projectと言っても、今までとは意味がちょっと違うんです。
ただ言えるのは可能性が大きくなるんだと想像出来る事。

これから徐々にお話続いて行きますが、自分としてもまた新しい試みも企みつつ
いかに具体的に理想に近づけるのか?

今後の動きがまた楽しみです。

テーマはBicycle.


Great master

posted: 5月 26th, 2010 | categories: design |


Photo : Italdesign

元Artist志望だったジュージアロ。

17歳でフィアットのデザイン部門に入社し、4年後にはベルトーネにスカウトされ、
チーフスタイリストに転進。
数々の市販車とプロトタイプを作り黄金時代を築き、後にイタルデザインを設立。
(日本人企業家と共に)

実は私の伯父がジュージアロとWheelのビジネスをしていて、子供のころ意味も分からず
よく話を聞いていた。会わせてもらおうと心待ちにしていたが、チャンスが訪れる前に
その伯父が他界してしまったのはもう随分前の話になる。

その頃はいすゞ「ピアッツァ」のWheelが奇抜なデザインで世に出てきた頃だったような…..

あれを見て「デザイン」という物事が特別な事なんだと、感覚的に受けた記憶がある。
それはかなりの衝撃だった。

そのジュージアロがなんと、VWの永久メンバーになった。
嬉しいのか悲しいのか???
自分にはまだ分からないが、次の第一作目がどんなモノになるのか目が離せない感じだ。

※そのジュージアロが去った60年代後半のベルトーネの後任はカウンタックの生みの親、
あのマルチェロ・ガンディーニ。

ともに自分がもっとも影響を受けた工業デザイナーの中の2人。


Photo : Charlie Magee


ideal and reality

posted: 5月 19th, 2010 | categories: design |


理想と現実のスケール感。

周囲の空気によってガラッと変わるモノの姿。
どういう風に接するかによってもそのイメージは想像以上、または以下にもなる。
空間におけるスケール感はとてもデリケートに扱われ、少しの違いが自由度を左右する。

家具デザインや工業デザインにおいて、ミニチュアサイズでモックを作り、
カタチの検討や色のマッチングを確かめる作業がある。
コレは自分でも楽しみの一つで、小さい頃のプラモデルやおもちゃづくりを思い出す。
まずは図面、展開図等々必要な資料を作り、そして素材を選びパーツを作る。
その後は、待ってました!の組み立て作業。

その完成品は小さなスケールゆえ、可愛らしくもあり、現実に一歩近づく大切な要素になる。
ここに潜むミニチュアの「錯覚」とも言える格好良さ。机に置いたりするとこれはもう大変!

「イイッ!」と感激。

後はアクチュアルサイズでワークするのか実寸での作業が待ち構えている。
まさにスリリング!


a sense of existence

posted: 5月 17th, 2010 | categories: design |


ゆるい表現。

小旅行に郊外へ出ると、思いがけず楽しい作品に遭遇することがある。
もちろんそこは都会ではないかなりプリミティブな匂いのする場所。

今回は前から気になっていたポスト。いわゆる郵便受け。
アイコンとしては「赤くて手紙が入る口がある」それだけで人はポストと
認識する。絶対的な必要性があり、その存在は町に溶け込み、自分が必要で
無いときには、ある意味視界から消える存在感の中の非存在性というものだろうか?

そこにきて、このポスト。
愛嬌までもプラスされ投函することが楽しくなってしまいそうだ。
※本当に届くの?という不安は「まぁ大丈夫でしょ!」と
思いがけず入れてしまいそうになるかも…
(しかし、これ、きっと個人邸…)

ゆる〜い感じで、完成度うんぬんよりも、
この必要性と同居するエンターテイメント性が素晴らしくとても好きな一品!


different point of view

posted: 5月 12th, 2010 | categories: design |


受け取り方のいろいろ。

インダストリアルデザインとして考える物作りの企画は今までは5〜10年先を
考慮してデザインを進めてきている。今でもそういうところもまだまだある。

アドバンスデザインという言葉も最近では少し聞き慣れてきた。
身近で言うならば携帯電話のアドバンスモデルは一般的にも公開され、その
デザイン過程を見ることが出来る場所が一般消費者に近い存在になってきている。

工業デザインについて触れてみると、今ではその「商品寿命」は短くなり、
開発期間、販売期間も共に比例して短くなる。
特に電化製品のデザインでは「スピード」が要求されることも多い。

最近感じることとして、「定番」的なデザインが少なくなってきてしまっていること。
簡単に言うとず〜っと愛せる流行に左右されないデザイン物が減ってきている。

これは非常に残念!
カタチ(デザイン)が良く見える物でも蓋を開ければ素材が良くなかったり
または、独創的ではなく流行の中でしか生きられないデザイン的な物があふれてきた。
流行が終わるとポイッ! こんなに悲しいことは無い。

新製品が続々と出る、すると前の型はあっという間に「古くさい」という結果に
なってしまう。特に90年代〜はそんな気がする。
それ以前は作る過程においても試行錯誤を重ね、素材を研究しそれなりの時間が
かかっていたため、モノにたいする価値観が高かったのだと思う。

進化に伴ってもちろん便利になった部分は多々あるが、そのお陰で物作りに対する
姿勢が薄れているのも現状。デジタル化によって「貴重」という感覚がズレて
きているところもあるのかもしれない。
簡単にモノが作れるようになって「価値」が違う見え方になっている。

しかしこのお陰で、一部のユーザーの「モノを見極める力」もアップしてきている。
沢山あるモノの中から「目利き」が良い物を時間をかけて探し、それに対して
納得のいくコストをかける。そういうところから見つかったプロダクトは質も良く
息が長いはずだ。もちろん低価格でも良いモノが出てきている事もたしか。

作る側と売る側はどのようにして、そのような価値観の中で「本当の価値」を
見いだせるのか、または伝えられるのか?ここでも試行錯誤は続いている。

いつもは1から作ることが多い中、作ったモノをどの様にして伝達するかという
立場からもプロジェクトのお手伝いをさせて頂いている。
仮にモノが良くても、伝わらなければユーザーの手元には届かない。
そう、心に「グッ」とくる表現が必要になる。

機械や文化など世の中が進化しても人の気持ちはそうそう機械的になることは無い。
感じ方が鈍くなってきていても、それを醒ます方法はまだまだありそうだ。